2026年6月6日・7日に開催されました第27回日本認知症ケア学会大会にて、在日韓国人福祉会として発表の機会をいただきました。
今回の大会テーマは
「みんなの認知症ケア 生命の誕生から終焉まで」。
認知症は高齢者だけの問題ではなく、本人、家族、支援者、地域社会、そしてすべての世代に関わる大切なテーマであることを、改めて深く考えさせられる大会でした。
在日韓国人福祉会からは、「在日韓国人福祉会における外国人高齢者支援のネットワークづくり〜2年間のネットワーク会議の取組を中心に〜」というテーマで発表いたしました。
今回の発表にあたり、NTTデータ経営研究所の奈良夕貴さん、保坂真名さんには、大変大きなお力添えをいただきました。心より感謝申し上げます。
新宿区・大久保地域を中心に、私たちは外国人高齢者の生活相談、医療・介護へのつなぎ、居場所づくり、認知症高齢者への支援などに取り組んできました。
外国人高齢者の中には、言葉や制度、情報の壁により、必要な支援につながりにくい方が少なくありません。特に認知症が進行すると、覚えていた日本語を忘れ、母語しか話せなくなる「母語がえり」という課題もあります。
このような課題は、一つの団体だけで支えきれるものではありません。だからこそ、私たちはこの2年間、行政、医療、福祉、大学、地域団体、教会、警察・消防、社会福祉協議会など、多くの方々とともにネットワーク会議を重ねてきました。
会議を通して、外国人高齢者の課題を「知る・知らせる」ことから始まり、支援を「つなげる・つながる」関係へと少しずつ広がってきました。
今回の発表では、ネットワーク会議が果たした役割として
・支援困難事例を共有し、支援者同士が支え合う場になったこと
・顔の見える関係から、新たな連携が生まれたこと
・外国人高齢者支援への社会的関心を高めるきっかけとなったこを報告しました。
私たちが大切にしているのは、
「制度ファースト」ではなく、「人ファースト」の支援です。
一人ひとりの生活実態と声に寄り添い、必要な支援を地域の中で一緒に形にしていくこと。
そして、外国人高齢者だけでなく、支える側の支援者も孤立しない仕組みをつくることが、これからますます大切だと感じています。
「ひとりじゃない」
外国人高齢者がひとりにならない地域。
支援者がひとりにならない仕組み。
国籍を超えて、ともに支え合う社会。
今回の発表は、2年間の取組の終わりではなく、新たなスタートだと思っています。
これまで在日韓国人福祉会の活動を支えてくださった皆さま、ネットワーク会議に参加してくださった皆さま、日頃から現場でともに悩み、支えてくださっている関係機関の皆さまに、心より感謝申し上げます。
これからも、外国人高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、支援の輪を広げていきたいと思います。
※このネットワーク会議は、中央共同募金会の助成により開催することができました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません