【赤い羽根福祉募金】区外支援
区外に暮らす韓国籍女性からのSOSを受け、半日かけて訪問支援に行ってきました。
その地域では韓国籍の方も少なく、同じ言葉や文化を持つ人と出会う機会も、ほとんどありません。
「今さら大久保のコリアンタウンに行きたいと思っても、簡単に住まいを変えることはできない。これから一人で、老後をどうしていけばいいのか……」
そう話すAさんの言葉が、とても心に残りました。
日本に30年、40年と暮らし、日本語で生活してきた方でも、病気や認知症、住まいの変化、配偶者との別れなどをきっかけに、急に孤立してしまうことがあります。
特に、日本人の夫と長年暮らしてきた外国籍女性の場合、夫が施設に入ったり亡くなったりすると、それまで夫を通してつながっていた地域や人との関係まで、一気に薄くなってしまうことがあります。
もちろん、妻が外国籍ではなく、夫が外国籍という逆のケースもあります。
そして高齢になってから、
「このまま日本で暮らすのか」
「これからどこに住むのか」
「困ったとき、誰を頼ればいいのか」
「母国へ帰るのか」
いくつもの大きな選択をしなければならない時がやってきます。
私たちが活動している新大久保・コリアンタウンでも、すべての外国人高齢者が必要な支援につながっているわけではありません。
今日の訪問を通して改めて感じたのは、外国人高齢者への支援は、制度を紹介したり、通訳をしたりするだけでは足りないということです。
その人が、これまで日本でどんな暮らしをしてきたのか。
これから、どこで、誰と、どんなふうに暮らしたいのか。
本人の言葉や気持ちを大切にしながら、一緒に考えていくことが必要なのだと思います。
そして最近、私たちの中でよく話題になることがあります。
病気や認知症が進み、自分の希望を伝えることが難しくなってから考えるのではなく、もう少し元気なうちから、これからの暮らしについて話しておくことはできないだろうか。
困ったときに誰に相談するのか。
どこで暮らしたいのか。
母国とのつながりをどうするのか。
自分の代わりに思いを伝えてくれる人はいるのか。
大きな決断を迫られる前に、少しずつ話して、つながって、備えておく。
そのために私たち支援者ができることは何だろう、と考えています。
まだ答えはありません。
でも、外国人高齢者が日本で安心して年を重ねていくためには、「困ってから支える」だけではなく、「困る前から一緒に考える」ことも大切なのではないかと、最近強く感じています。
「日本に長く暮らしてきた外国人が、年を重ね、一人になったときにも、“日本に住んできてよかった”と思える地域であるために。」
今日のAさんとの時間から、また一つ、大切な宿題をもらったように思います。
#三菱×中央共同募金助成 #中央共同募金会助成
#外国人高齢者支援










ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません