「急に目が見えにくくなった」という高齢者からの訴えが相次ぎ、眼科受診の支援が続いた時期がありました。
日本語でのやり取りが難しい外国人高齢者の医療受診では、病院や関係機関との連絡・調整、当日の送迎、受付、検査時の通訳、医師の説明の確認など、多くの支援が必要になります。早くても2〜3時間、場合によっては半日かかることもあります。
80代のアボジは白内障手術を勧められ、大きな病院で検査を受けました。約5時間にわたり付き添いと通訳を行い、その後も手術、翌日の通院、さらに反対の目の手術と通院が続きました。
一方で、白内障でほとんど見えていない状態でも、「手術はしたくない」と希望されるオモニもいらっしゃいました。その場合はご本人の思いを尊重し、転倒しないよう見守る支援へと切り替えました。
また、耳の聞こえが悪くなったという訴えで耳鼻科を受診することもあります。診察の結果、耳垢がたまっていて聞こえにくくなっている場合もあります。その場合は、処置によって改善が見込めることもあります。
しかし、耳垢が原因ではなく、聴力機能そのものの低下が見られる場合には、補聴器の検討や、その後の調整、制度利用の確認など、支援は一度の受診では終わりません。ご本人が納得して受け入れられるまで、長い時間をかけて寄り添う必要があります。
眼科や耳鼻科だけでなく、健康診断を長く受けていない方も想像以上に多く、区役所に付き添ったり、電話で確認をする日もあります。
受診や検診はもちろん大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、本人の状況や思いを理解し、言葉の壁を越えて一緒に付き添える人や仕組みがあることだと感じています。
高齢者支援において、医療は欠かせない大切な分野です。
一方で、その支援には多くの時間とエネルギーが必要です。医療通訳や受診同行の担い手が不足している現状は、改めて大きな課題だと実感しました。
言葉の壁によって、必要な医療や検診につながれない外国人高齢者が一人でも少なくなるように。
安心して受診できる支援体制が、一日も早く整っていくことを願っています。
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