[中央共同募金会のよる助成] 令和7年第3回外国人高齢者支援者のネットワークづくりのご報告

※赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン 外国にルーツがある人々への支援活動応援助成を受けて
第3回「外国人高齢者支援者のネットワークづくり会議」報告
(2025年7月23日開催)

今回の会議テーマは「外国人高齢者を住み慣れた地域で最期まで支えるために ~いま自分にできること~」 でした。今回は「オールドカマーとの関わりから考える」と題し、大妻女子大学の金美辰(キム・ミジン)先生による講演がありました。講演後は、参加者同士による活発な情報交換と意見交換をグループワークを通して行いました。

現在、日本には就労・留学・移住を目的に多くの外国人が暮らしています。特に、新宿・新大久保のような外国人比率の高い地域では、出稼ぎを目的に来日した高齢の韓国籍の方々が、今まさに高齢期を迎えつつあります。「帰国したくても帰えれない」方がいう一方で、「人生の最期を日本で迎えることを自ら選んだ」と言う方もいます。その背景には、長年日本で暮らし慣れたこと、母国とのつながりの希薄、医療や介護の必要性、様々な事情があると思います。今は新宿に例としてあげていますが、これから先、東京、日本全体で、さらに多くの外国人が高齢期を迎えることが予想されます。その時、どう受け入れ、どうように支えていくのか。その支援体制が問われていくのです。

「外国人高齢者支援者のネットワークづくり」は、現場で直面する課題を共有し、支援者同士がつながり、支え合う仕組みをつくることを目指しています。
これまで多くの福祉施設、支援団体、医療機関、行政機関、地域住民の皆さまのご協力を得てこのネットワークは継続してこれました。

参加者様同士の課題を共有、ともに解決を模索する姿に、私たち外国人自身も「共に生きる」ことの価値を強く感じています。
この「共に生きる」、「つながる」こそが、ネットワークづくりの本質であり、ネットワーキングの意義ではないでしょうか。
今後も引き続き温かいご支援とご協力を心よりお願い致します。

アンケート現在集計中ですが、公表できるところの報告です~
◆ 参加者数:35名
◆ 参加者の所属:
新宿区内高齢者総合相談センター(地域包括支援センター)、介護サービス事業所、自治体関係者、民間企業(メーカー・IT企業等)、研究者(大学・研究機関)、学生(学部・大学院)、医療機関(病院・薬局)メディア関係者(出版)
◆印象に残った参加者の声(一部抜粋):
・「小さなネットワークから全国へ広がる大きなネットワークになることを期待しています。行政書士の方々も多く参加されており、その広がりを実感しました。」
・「金ミジン先生、金ヨンジャさんのお話に胸を打たれました。今の日本の状況に対して、自分にできることを考えたいです。」
・「私のノートの中国語・韓国語版の翻訳や、新宿消防署からの情報提供が印象に残っています。」
・「初参加でしたが、現場の皆さんとのグループワークや金先生の分かりやすい説明が学びになりました。福祉会の活動を多文化共生に関心がある方々に広めたいです。」
◆次回第4回 外国人高齢者支援者のネットワークづくりの予告
開催予定日:2025年9月29日(月)
参加者募集中!運営ボランティアも随時募集しています。
お気軽にお問い合わせください。
どうぞ今後とも、あたたかいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

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Posted by taeokkim